無農薬を支える技術

無農薬を実現するには、自然の摂理を解き明かした、数多くの技術の積み重ねで初めて可能になります。
ここでは代表的な技術の一部を紹介します。

無農薬栽培の代表的な技術を紹介します!

アイガモ農法

田植え後に、アイガモを田んぼに放し、除草や、病害虫の予防をする無農薬農法です。
また、アイガモの糞などで有機栽培にもつながります。

評価解説
項目名 評価 解説
経済性 カモを守るために電柵を設置したり、管理の面で人件費がかかってしまいます。
実用性 雛の育雛。
効果 野獣から守るための電柵の設置など、毎日、目が離せません。
そのため、遠くの田んぼには不向き。
薬品を使っても難しいとされる草にも効果がありますが、アイガモが田んぼの外周を回る習性があるので、田んぼの中心部分に草が残りやすいです。

アイガモ農法と中道農園

中道農園でも、有機栽培初期は、この「アイガモ農法」で栽培していました。可愛いヒナたちが田んぼを気持ち良さそうに泳ぎ回るのは、なんとも和やかな風景でした。

不自然な生態系!?

そんな中、有機農業を必死で勉強していくうちに分かってきたのは、「元気な田んぼは生態系豊かで、色々な生き物がお米と一緒に育つ」ということ。
しかし、アイガモ農法は「稲とアイガモだけ!」。
そんな田んぼに、不自然さを感じるようになりました。

アイガモ米おいしいの!? 安全なの!?

アイガモ農法は、アイガモたちが草や虫などを食べて、その代わりに「糞」をします。これが有機肥料として稲に供給されるという相乗効果があります。
しかし、稲の生育中期以降は、この肥料が過剰となることが多く、稲にストレスを与える、お米が苦くなる、硝酸態窒素が増えてしまうという結果を招くことになり、体に良いとはいえなくなってしまいました。

アイガモ農法を続けられないもう一つの理由

もう一つ、中道農園がアイガモ農法をやめた最大の理由は、管理の不行き届きでアイガモたちを死なせてしまったことです。
田んぼで泳ぎ回る愛くるしいヒナ達を、野生動物(カラス、キツネ、タヌキ、イタチ、野犬など)が常に狙っています。電気柵を導入したりもしましたが、野生動物の犠牲になった無残なヒナたちの姿が・・・。また、ヒナたちが、冷風雨にさらされることもしばしばありました。

僕が、彼らを必要としなければ、この世に生まれ、そして死ななくても良かったのに・・・との思いから、アイガモ農法をこのまま続けることができなくなったのです。

アイガモ農法から微生物農法へ

このようなことから、現在、中道農園では、アイガモ農法に代わる有機農法として、微生物農法へと移行しています。

精密乗用除草機

多くのレイキ(くし)を震動させて水田表面を液状化します。
水より軽い生えたての草を浮かせる方法です。

評価解説
項目名 評価 解説
経済性 一度導入すると維持費は大したことはないが、1台250万円もします。
実用性 乗用型で作業は大変楽ちん。
作業速度がとても遅いので能率が上がらないので、5.5mの作業幅に改造!
効果  
従来のカゴ型
項目名 評価 解説
効果

草の生え具合をみて、適期を逃さなければ、かなりの効果があります。
従来のカゴ型と違って、苗と苗の間もかなり除草してくれる優れもの!
当農園では両方使っています。

ぬか団子投げ込み法

田植え後、ぬかを撒くことにより、田面表層に還元化した有機酸の膜をつくります。
発芽した草の芽に障害を与えます。

評価解説
項目名 評価 解説
経済性 ぬかは、自家精米しているのでタダ!
実用性 ミキサーをまわしながら水を入れ、ぬかが手で握って固まればOK。
それを田植え後3日目に田んぼに均一に投げ込みます。
効果 均一にさえ撒けば、ヒエやコナギなどに、かなりの効果があります。
しかし、オモダカ、クログアイ、イグサには効果が劣ります。

米ぬかペレット法

米ぬかと、くず大豆をペレット状にしたものをまきます。
団子に比べて作業効率も良くまきむらもないので、期待のできる農法です。
現在中道農園では、田植機を改造して田植えと同時にこのペレットを散布しています。

評価解説
項目名 評価 解説
経済性 10アール当たり8,000円必要。ただし、元肥・追肥もかねています。
実用性 田植と同時に10アール当たり80kg撒きます。
撒かれたペレットは、しばらくするとくずれはじめますが、翌日には田面にきれいに膜を張っています。
効果 かなりの効果がありますが、苗にもきついので丈夫な苗が必要です。
中干し後は、効果が無くなるのでご注意!

墨流し込み法

真っ黒の墨を田植え後に流し込みます。
田面へ太陽の光が当たらない様にして草が生えにくくする方法です。

評価解説
項目名 評価 解説
経済性 10アール当たり16,000円以上必要。経済的ではありません。
実用性 墨を水で10倍に薄めて、たんぼの用水と同時に流し込みます。
一日経てば、田んぼ全体に広がり、きれいに遮光してくれます。
効果 田面の高いところが墨が薄くなり、太陽が当たり草が生えます。
また、コナギなどには効果が少ないです。

農園見学も受付中!

自然農法や、有機農法などの無農薬栽培の生産現場を、ぜひご覧ください。
我々生産者としても、農園にお越しいただけるのはとても嬉しく大歓迎です。

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