2015.04.11 農園日記
EM菌とトロトロ層
毎年、藻の発生には頭を痛めていました。
藻を繁茂させて田面を覆い、生えてくる草を抑える技術も有るのですが、
実際には極めて難しく、幼い苗に藻が絡んだり倒したりして、枯らせてしまう事もしばしばです。
その対策、新たな挑戦として2014年から、EM菌を春先自家培養して、田植え後田んぼに流し込む方法で使っています。
EM菌とは、植物の環境にとって都合の良い菌の集まりで、土壌有効微生物群のことをいいます。
藻は、窒素とリンの成分がある程度あって、水温が20℃を超えると発生します。
何とか藻の発生を抑えられないか、、、
そんな時、EM菌を使っている農家は「藻の発生が少ない」と聞きました。
肥料成分の窒素とリン等を、藻が利用する前にEM菌に食べさせてしまう訳です。
おかげで藻の発生は少なくなりました。
さらに、EM菌によってトロトロ層造りがますます元気になったのです。
トロトロ層とは、田んぼの表面を発酵させることによって、微生物や生き物が殖えてできる層です。
トロトロ層があると草の種子を埋没させたり、有機酸をだしたりして雑草の発芽を抑えてくれるのです。
これで、タネから増える野草対策は大きく改善することになったのです。