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2015.03.15 農園日記

「菜穂」の意味

この我がまま娘が生まれたのは24年前。

農家の後継者としては正直、男の子を 願っていました。

当時は娘を嫁に出す可能性が有ると感じていた僕は、「絶対農家に!」と考えていました。

そして、大きくなって街に出ようが、名前を観れば百姓の娘であることが分かる様にと「菜穂」と名をつけました。

百姓育ちの娘である事を本人が自信を持って生きて行くように願ったのです。

特に「自然の恵みで生きて居られる」事を名に刻み込みたかったのです。

僕が農業を営む上で重要視している事は、どんなに辛くても決っして泣き言は言わない!

家内には日常的に泣き事ばかりのだらしない僕ですが、百姓では一度もありません。

結果としては、自分のしたい百姓してるだけでしたが、家内が色々と陰で苦労してくれてたようです。

学校進路は、一般の農業技術が邪魔をして、有機や自然栽培農法を身に付けるのに苦労した経験があったので、

彼女には農業関係の学校には行かせませんでした。今も専門用語が理解できてないようです。

就農始めの頃は、「こんな奴に百姓できるか?」って感じで観てました。

案の定、我がままが前面に出てたのです。

唯、その発言の中に 「農園を農業を良くしたい」気持ちの表れである事に気付いたのです。

その後は彼女の発言を吟味した上で言葉を返すように。こいつでもやって行けるかも!?と感じたのでした。

自然の恵みと、先人先祖も含む多くの人のお陰で今の自分がある事を忘れず、「菜穂」の個性を楽しんで欲しいと願っています。

どうも僕は、典型的な「親バカ」のようですね。

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