2014.05.16 農園日記
EM菌の培養
今までは根っ子の環境改善を目的に光合成細菌を取り入れて
いましたが、新たな挑戦としてEM菌も導入することになりました。
化学肥料は、稲が喜ぶだけの肥料を与えれば良いですが
有機肥料は、稲プラス田んぼの微生物の分が要ります。
よって沢山の肥料が必要となるのです。
しかし1,000㎡当たりの菌の代金が高額になりすぎる
という問題点があります。
それを解決するべく農園で培養することにしました。
培養は1次、2次に渡って行われます。
温度管理と撹拌をするための器具は
農園長の手作りです。
《材料》
・元菌
・糖蜜
砂糖を精製する時に発生する副産物で
糖分以外の成分も含んだ粘状で黒褐色の液体である
・お湯
《1次培養》・・・40倍に増やす
元菌4ℓ、糖蜜4ℓ、37℃位のお湯152ℓを培養器に入れ
ゆっくり撹拌させながら培養します。
pHで1㏄当たりの個数を確認する(3.5pHが目安)
↓
4~5日で3.5pHに落ちたら1次培養完成
《2次培養》・・・10倍に増やす
800ℓの器の中に1次培養した80ℓのEM菌、糖蜜を80ℓ、
お湯40℃で640ℓを入れゆっくり撹拌します。
↓
3.6pHに落ちたら2次培養完成
《番外編》
・培養が出来ているかはにpHを
測る訳ですが、そもそもpHって?
pHは酸性からアルカリ性の間に0~14の
目盛りをつけて、酸・アルカリの度合いを
その目盛りの数字で表すものです。
pH7を中性とし、それ未満を酸性、
それより大きければアルカリ性です。
・EM菌を培養する時のpHって!?
7pHまでが酸性で、酸性は食酢や果汁のように、
すっぱい味のするものです。
3.5pHがどれくらいのものか比べるため、
農園で採れた夏みかんのpHを測ってみました。
結果・・・3.17pH
これによってEM菌を培養したものは、
かなり酸が強いことがわかります。
農園日記 中道唯幸 タグなし
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